「家相の始まりは玄関から」といわれるように、プランニングするときは玄関の位置から先に考えます。
なぜなら、吉も凶も玄関から入ってくるため、玄関の位置が吉相なら開運を招き入れ、凶相なら運気を逃がしてしまうことになるからです。
目次
玄関の位置は最初に考える
家の顏でもある玄関は、家族の運気の上下に関わる大切な場所。そして玄関は単なる出入口ではなく、家庭生活と社会を区別する象徴でもあります。
家相では「辰巳の玄関」といわれる南東方位の玄関が大吉相となります。
そのほか東、南、北西も吉です。
【玄関】方位ごとの吉凶図
各方位ごとに吉凶がわかれます。
方位ごとの吉凶は以下の通りになります。
- 北…凶
- 北東…凶
- 東…吉
- 南東…大吉
- 南…吉
- 南西…凶
- 西…半吉
- 北西…凶
南東の玄関は【大吉相】
南東の玄関は、外から良い運気が入ってくるといわれ大吉相の方位です。
長寿繁栄の徳が備わるといわれ、もし事業をしているなら部下や使用人がよく働いてくれ事業や商売は繁盛します。
また、良縁に恵まれみじかなところから幸運が舞い込んできます。
東の玄関は【吉】
東の玄関は、発展・出世の運気があります。
とくに長男がいる家庭では、長男が家督を継ぎ家は安泰です。長男は才覚に溢れ、周囲の人からも好かれる人間となり、仕事においては昇進が早く出世します。
また良縁に恵まれる吉徳があります。
南の玄関は【吉】
南は太陽のエネルギーの影響を受け、名誉・名声が高まる方位です。南に玄関を設けると、堅実・知識・文芸の才能を備え、昇進するごとに財力が備わってきます。知的職業であれば南の玄関にすると才能が芽生えます。
ただし、エネルギーが強すぎる傾向があるため、バランスが崩れないように注意が必要です。湿気はあまりこもらず乾燥しますが、正中線上にドアがかからないようにします。
北西の玄関は【吉】
北西は一家の主の方位になります。
人の出入りは多くありませんが、社会的地位のある方の訪問が多くなり、財力が豊かになり、家業が繁盛します。会社員であれば昇進が早くなります。
ただし、乾方位は避け、掃除をこまめにするようにしましょう。
西の玄関は【半吉】
西はすべて金運の流れに関する徳を備えています。そのため金運が逃げていくこともあります。調理師や水に関する商売をしている方には吉相です。
西に玄関を設置するときは、落ち着いたつくりにします。
北東（表鬼門）・南西（裏鬼門）・北の玄関は【凶】
表鬼門である北東方位、裏鬼門である南西方位、北は、玄関をつくる場所としては適していません。
鬼門は鬼が出入りする場所ということで忌み嫌われており、北は日が当たらず暗くて寒々としているため玄関には不向きです。
この方位に玄関を設けると、陽徳があらわれず長子に恵まれません。女性の権威が強くなるのも特徴です。家庭内での言い争いや意見の食い違い、病気などが多くなります。
とはいえ、土地の形状によってはどうしても鬼門に玄関を配置せざるを得ない場合もでてきますよね。
そんな場合は、邪気を祓ってくれる水晶や、猿、青龍、麒麟の置物を玄関に置く、またはヒイラギのようなトゲのある観葉植物を置くといいでしょう。
鬼門の対策についてはこちらで詳しく説明しております。
関連記事鬼門・裏鬼門とは？なぜ嫌われる？避けるべき方角の調べ方と対策
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玄関の方位は家族の干支も関係する
家族の干支にも注意を払わなければなりません。
生まれ年によって干支が割り当てられ、干支にも方位があります。その方位（十二支）がその人の鬼門となるわけです。
ご自身や家族の干支を確認したいなら、こちらの記事を参照ください。干支表を掲載しております。
関連記事家相は干支も見る！家族それぞれの運気に影響をきたす十二支方位｜トイレ・玄関はタブー
十二支方位は、鬼門と同様置いてはならないものがあります。
十二方位に置いてはダメ
- 不浄物（キッチン・トイレ・浴室などの水回り）
- 火気
- 玄関
玄関も不幸を招き入れるとして、その方位と家族の干支の方位が同じなら避けたほうがいいでしょう。
とはいえ、大家族でそれぞれ干支が違っていたなら、玄関を配置する場所がなくなってしまいますね。そんなときは一家の大黒柱である主人の干支を診て判断しましょう。
玄関の張りは吉相・欠けは凶相
張りの玄関は吉相となりますが、欠けの玄関は凶相となってしまいます。
- 東の張りは進展・発展を呼び願望を叶える家
- 南東の張りは人間関係がよくなり商売繁盛をさせる家
- 南の張りは冨と名声が手に入る家
- 西の張りは金銭に余裕ができ衣食住に困らない家
- 北西の張りは財力があがり、天からの恩恵を受ける家
- 北の張りは夫婦円満・子宝に恵まれる家
- 北東（表鬼門）の張りは自己中心主義で親戚付き合いができなくなる家
- 南西（裏鬼門）の張りは女性の勢力が強く男性の力が衰える家
関連記事家相で重要なのは張りと欠けの見方｜吉凶を分ける間取りとは？
張りは吉相ですが、表鬼門・裏鬼門にある張りは凶相となります。また張りが３つ以上になると凶となってしまうため注意が必要です。
正中線・四隅線上にドアがかからないようにする
ドアが正中線・四隅線にかからないように配置することも大切です。上の間取り図のようにドア部分（開口部）に線が通っていると凶相となってしまいます。
このように玄関に正中線・四隅線が通っていても、ドアにかかっていなければセーフです。
家を建てる段階でドアが正中線・四隅線にかかるようであれば、少しだけ位置をずらして設計しましょう。
関連記事【家相の豆知識】鬼門だけじゃない！正中線や四隅線にも注意が必要！間取り図でチェック
【玄関】凶相の場合の対策
「南東の玄関」が大吉相とわかっていても、都会の狭小の土地や、北側道路に面した土地など、玄関の位置を思い通りに設置できないこともあるでしょう。
とくに北側道路に面した土地の場合、南東の位置にこだわり過ぎて、敷地の裏側にあたる南側に玄関を持ってくるのは無理があります。
玄関までの動線が長くなり、本来庭のスペースである南側が狭くなってしまいます。また防犯上でもよろしくないですね。死角となるので、泥棒に入られやすい家になってしまいます。
無理に南側に玄関を設けず、北側の玄関にして風水的なもので対処するのもひとつの手段です。
玄関かんたん風水活用例
風水的な対処法になりますが、北側の玄関であれば、暖色系の玄関マットを敷く、いつも玄関を清潔に保っておく、鬼門が気になるならヒイラギを植えておくなどの方法も効果的です。
また、玄関には必要以上の靴を並べない。せいぜい一人一足の靴だけにして、あとは下駄箱や収納棚にきちんと保管すること。玄関が散らかっていると気が乱れます。
玄関に鏡を置くというのもポイントです。玄関を入って右側におくと仕事運アップ、左側におくと金運、恋愛運がアップします。
ただし鏡は玄関入って真正面に置くと、よい気を跳ね返してしまい、自己中心的な性格や見栄張りになりやすいので注意が必要です。北に向いた玄関なら逆に悪い気を跳ね返してくれるのであえて正面に置くという選択肢もありですね。
風水的にベストなのは八角形の鏡、そのほか丸形や楕円形がおすすめ。
その他のアイテムとして、季節の花など自然のものを飾るのもいいでしょう。
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