驚きですが、家相の中でもっとも難しいのがトイレ。まったく吉相の方位がないのです。
どの方位に置いても吉とはなりません。
しかし、毎日使う場所で、なくてはならない場所でもあります。
ならば、凶相を少しでも軽くできる方位や、工夫をして凶作用を最小限に留めましょう。
目次
家相でトイレには吉相方位がない!?
トイレは不浄の気が強く、八方位のどこに置いても吉相とはなりません。そこで凶作用を最小限に抑えるために、八方位からさらに二十四山方位に絞った安全な方位に置くのが無難です。
十二支では、辰・未・戌・亥の四方位が大凶相です。
トイレの方位ごとの吉凶図
ほとんどが凶ですが、敢えて安全な方位を半吉として記載しています。
北から、子(ね)・癸(みずのと)・丑(うし)・艮(うしとら)・寅(とら)・甲(きのえ)・卯(う)・乙(きのと)・辰(たつ)・巽(たつみ)・巳(み)・丙(ひのえ)・午(うま)・丁(ひのと)・未(ひつじ)・坤(ひつじさる)・申(さる)・庚(かのえ)・酉(とり)・辛(かのと)・戌(いぬ)・乾(いぬい)・亥(い)・壬(みずのえ)となり、これを二十四山方位といいます。
- 北…半吉
- 北東…凶
- 東…半吉
- 南東…凶
- 南…凶
- 南西…凶
- 西…半吉
- 北西…半吉
東のトイレは【半吉】
甲と乙が安全です。才能、発育、発展、創意工夫など才能を順調に伸ばせます。ただし頼りとする子息が早くから家を離れる傾向があります。
卯の方位にトイレがあると健康運が下がります。縁遠くなったり、運気ダウンとなるので避けるようにしましょう。
北西のトイレは【半吉】
亥のみが吉です。財力が豊かになり、家運は順調に繁栄し、主人は世間から尊敬される地位を確保します。
ただし、戌や乾にあれば、家庭は乱れ、主人は病弱で職業運も悪くなり運気がどんどん下降していくでしょう。
西のトイレは【半吉】
庚と辛は吉です。夫婦は仲睦まじく、妻の働きで繁盛し、女性は良友に恵まれたり、援助者が現れます。
ただし、酉の正中に便器が入っていると、凶となり、家庭内に喧嘩や口論が絶えず、遊びからの借財ができ、健康面では呼吸器系、消化器系の病気に苦しむ暗示です。
北のトイレは【半吉】
壬は吉で、癸は安全地帯です。病難なく子孫繁栄になりますが、子どもにすべて逆作用となってあらわれます。
南東のトイレは【凶】
巳のみが安全です。社交、教育、信用の積み重ねという人望に関する天運を順調に伸ばせます。辰や巽に便器が入っていると結婚運に恵まれません。子女は婚期を逃したり、出戻りになるかもしれません。
また、行動力の減退、神経系や胃腸の疾患にかかりやすくなります。
南西(裏鬼門)のトイレは【凶】
申のみが安全です。営業職の方は利益を生む吉相がありますが、少々病弱になります。
未や坤に便器が入ると、病難、他人事で一家が乱れる暗示です。
南のトイレは【大凶】
南のトイレは大凶相です。
丙・午・丁どの方位も凶相となります。仕事上のトラブルから上司と不仲になり、出世できなくなることもあります。また色情問題や裁判沙汰のトラブルに見舞われ、健康面では眼病、頭部の病気に注意が必要です。
北東(表鬼門)のトイレは【大凶】
いわゆる鬼門で大凶相となります。
北東は陰陽転換の位置でもあり、気が強い場所です。ここにトイレを置くことで、常に汚物がある状態になるため、気の乱れが生じます。
これが運勢にも影響し、家運の浮き沈みが激しく、病難、不慮の災難、後継者運にも恵まれません。この位置のトイレはつねに清浄を保たなければなりません。
鬼門の対策についてはこちらで詳しく説明しております。
関連記事鬼門・裏鬼門とは?なぜ嫌われる?避けるべき方角の調べ方と対策
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家の中心は大凶といわれる理由
トイレは不浄の陰の気が強く、人の天運や健康に影響を及ぼします。特に五行(木・火・土・金・水)の中でもっとも土気を嫌います。
土の方位は中央なので、トイレを家の中央に置くのはもっとも凶相となってしまいます。
十干では、戌と己が凶相となります。戊(土の兄)・己(土の弟)は五法でいうと、中央にあたります。
このように五行でも十干でもトイレを中央におくことは、大凶とされ忌み嫌われているので注意が必要です。
そのほか中央に置くと大凶といわれる所以は、
昔のトイレ(厠)は、汲み取り式だったので、汚物がそこに溜まり、独特の異臭を放っていました。どこに置いても不衛生であることに違いはないのですが、日当たりのいい南だと排泄物の腐敗が進みさらに悪臭を放つことになります。また雑菌の繁殖も懸念されます。
また北や北西は寒いため、用を足している最中に脳卒中や心筋梗塞になることもあります。
しかし、もうひとつ家相には重視している点があります。
それは、家相では家の中央には家の主(あるじ)を置くという考えがあります。また風水でも家の中心は太極(たいきょく)に当たる大事な場所でもあるのです。その大切な場所に不浄の中でも汚物にさらされた便所があるのは、「大凶」だという考えです。
昔と今ではトイレ事情は大幅に変わりました。
現代では、汲み取り式のトイレも少なくなり、水洗トイレになっているところがほとんどです。汚物が留まっているわけではないので、きちんと清掃を心がけていれば、凶作用は最小限に抑えられます。
ところが中央のトイレの場合は、窓がなく換気が不十分になり、気が滞りやすくなります。また配管が複数の部屋を通っているため、故障した際の修理が大変になります。
家族の十二支も避ける
トイレの位置は家族の十二支方位も避けたほうが無難です。家族が多くてどこに置いても避けられない場合は、一家の主人の干支とできれば配偶者の干支方位を避けるようにして設置します。
関連記事家相は干支も見る!家族それぞれの運気に影響をきたす十二支方位|トイレ・玄関はタブー
正中線・四隅線上に便器をもってこない
正中線・四隅線とは
- 正中線は東と西、南と北を結びその真ん中を通る線
- 四隅線は北東と南西の鬼門の中心を通る線
正中線・四隅線上は気のエネルギーが強くなります。そこに便器が通ると、不浄の気とぶつかり凶相となってしまいます。
便器を置く位置は、正中線・四隅線上は避けるようにしましょう。
関連記事【家相の豆知識】鬼門だけじゃない!正中線や四隅線にも注意が必要!間取り図でチェック
凶相の場合の対策
どの方位に置いても凶相のトイレですが、なぜ凶相なのか昔を紐解いてみましょう。トイレ事情は昔と今ではまったく違ったものになっているため、凶作用を恐れることはありません。
しかし、なぜ凶と言われていたのか歴史の背景を知ることで、現在における対応策がわかり、どうしてトイレを清潔に保たなければならないのかその理由も理解できます。
昔からトイレは大凶だった
家相の言い伝えのなかで、トイレは全ての方位を凶としています。「厠(かわや)の伝」として全方位が大凶で、八方塞がりの場所なのです。
平安時代、厠は怨霊や悪魔の出入り口とされ、祟りを受けぬよう恐れられていました。
当時は「汚い」場所というだけでなく、子供が便槽に落ちて命を落とすなどとても危険な場所でもありました。肥溜めは肥料として撒かれ、排泄物に菌があれば、家族のみならず村中の健康にも多大な影響を与えます。
また江戸時代は肥料にならない排泄物は道路に撒かれ、疫病の蔓延につながりました。庶民の命を失わせるトイレはこの場所なら吉という概念はなく、昔は母屋の外(宅外)に設けていました。
厠には、宅神さまがおられます。いわゆるトイレの神様です。
トイレの神様とは、烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)という明王さまのことで、かつて帝釈天が臭いに弱いお釈迦様を閉じ込めるために、糞で城をつくり、その城を烏枢沙摩明王が食い破ってお釈迦様をお守りしたという所以から、そう呼ばれております。
烏枢沙摩明王は、穢れ(けがれ)を焼き尽くす炎の功徳をもっておられ、日々の暮らしの不浄をすべて焼き尽くし清める力、心を浄化する力をもった神様です。
今でも寺院を中心に祀られており、神社では厠神として御札をいただけます。
「トイレをきれいにすると目のきれいな子どもになる」
「トイレをきれいにすると子宝に恵まれる」などとさまざまな言い伝えがあります。
トイレは排泄物を流し、体の悪い気を出してくれる場所でもあります。トイレをきれいにすることによって、心の穢れも流してくれます。そして毎日私たちの健康を維持してくれることに感謝をすれば、おのずとトイレをきれいにする真の理由がわかるのではないでしょうか。
トイレかんたん風水活用例
トイレの凶作用を軽減するには、気を滞らせないこと。
トイレを設計する際に、窓は必ず設けるようにしましょう。しかしマンションなどや土地の形状、隣との関係で窓を設けることができない場合は、換気扇を回し、常に換気を心がけます。
消臭剤を積極的に利用し、自然の植物や炭を置くのもおすすめです。
また、トイレにカレンダーやポスターなどの紙類を貼るのはやめましょう。
紙は気を吸う力が強いため、写真などを貼ると、そこに写っている人との関係が崩れてしまうことも考えられます。
本を持ち込んで、トイレに長居する人がいますが、長い時間トイレに居ると悪い気がついてしまいます。トイレは排泄の場です。要を済んだら速やかに退室するようにしましょう。トイレに本棚を設置するのはもってのほかです。
悪い気を招きやすいトイレ、トイレカバーやトイレマットなどのファブリックは、できれば明るめの色を選びましょう。
- 換気を心がける
- 観葉植物や炭をおく
- トイレにカレンダーやポスター、写真などは貼らない
- トイレで本を読まない
- ファブリックは明るめのカラーにする
開運画を飾る
『真 八方厄除消災南天福寿』は新進気鋭の女流画家・三浦鋭子の描く原画を箔ジクレーで再現したものです。
霊木の南天をはじめ、福寿草や夫婦雀などの縁起要素とともに、トイレの神様とされる烏枢沙摩明王の梵字があしらわれています。
トイレの裏に植えると吉とされていた南天、トイレの神様烏枢紗摩明王、あらゆる災難を食べつくし吉運を呼び寄せる雀の画を、邪気を討ち払う八角形の額に納めています。
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