家を建てるときに、まったく家相を気にしない、または家相自体を知らないという方がいる一方で、家相を気にして迷っている方や、家の設計が進むなかで、親や親せきから指摘され、そこではじめて家相を気にするという方が多くいるのは事実です。
家相は、その家に住む人にとって間取りや部屋が住みやすいものであるかどうかを見るものです。
そして家を新築するとき、家を購入するとき、そしてリフォームするときにも家相を参考にして健康で住みやすい家をつくり、運気を高める契機とすることができます。
そこで家相をみるのに必要となってくるのが家相盤。
そもそも家相盤とはどのようなものでしょうか?
家相盤は、方位盤を基本としいくつかの要素が合わさってできています。
当記事ではそのひとつひとつを解説します。
家相盤の準備ができたら、実際に方位を測ります。
そのときの測り方は家の中心をみます。また重要なのが「北」を正確にみることです。
目次
家相の方位盤『家相盤』とは
家相を診断するときは方位盤ではなく、「家相盤」を使います。
方位盤は方位のみ書かれたもので、全方位360°を45°ずつ8つに分け、それぞれの角に方位が記されているものです。これを「八方位」といいます。
方位盤に書かれているもの
- 八方位
「家相盤」は方位以外にさらに詳しい情報が書かれている羅針盤です。
家相盤に書かれているもの
- 八方位
- 十二支方位
- 十干方位
- 九星方位
ひとつひとつ見ていきましょう。
八方位
八方位(はっぽうい)は、全方位360度を45度ずつ8つに分け、東、西、南、北、北東、北西、南東、南西の8つに区分している方位のこと。
関連記事家相の基本「八方位」の位置と意味を理解する(方位別吉凶一覧)
十二支方位
八方位をさらに、子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)に分けたものを「十二支方位」といいます。
関連記事家相は干支も見る!家族それぞれの運気に影響をきたす十二支方位|トイレ・玄関はタブー
二十四山方位
十二支方位に、甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)の十干(じっかん)方位(ただし戊と己は除く)に、巽(たつみ)・乾(いぬい)・艮(うしとら)・坤(ひつじさる)を合わせた、総数24で分類したものを「二十四山方位」といいます。
全方位を24の方位に分けるため、1つの方位は15度ずつになります。
九星方位
二十四山方位の内側は、五黄土星(ごおうどせい)を中心とし、45度ずつ一白水星(いっぱくすいせい)・八白土星(はっぱくどせい)・三碧木星(さんぺきもくせい)・ 四緑木星(しりょくもくせい)・九紫火星(きゅうしかせい)・二黒土星(じこくどせい)
・七赤金星(しちせききんせい)・六白金星(ろっぱくきんせい)とし、これを九星方位(きゅうせいほうい)と呼びます。
関連記事九星方位が家相に必要な理由|家族の本命星で吉凶を判断【九星早見表あり】
これらの八方位、二十四山方位、九星方位が合わさって家相盤となります。
陰陽五行説がベースとなった家相
家相は陰陽五行説の考えがベースになっています。陰陽五行説とは、中国古来の陰陽説と五行説が組み合わさってできた思想。
陰陽説とは、物事には「陰」と「陽」があり、正反対の性質を備えつつも、お互いがバランスを取り合って成り立っているという考え。
例えば、地球上に「男」だけ存在して「女」がいなければ子孫繁栄できません。また、「昼」と「夜」があってこそ1日が成り立っています。
このように対極にあるものが互いに調和しているバランスのとれた状態がよいという考え方です。
そして五行説は、自然を構成するものは、「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素に分けられ、それらはお互いに助け合ったり、奪い合ったりして調和を取っているという考えのもと成り立っています。
関連記事陰陽五行説とは?|家相のベースとなる思想を簡単に説明
家相盤の使い方
家相盤の準備ができたら、いよいよ家相診断です。家相盤を使うときは以下のことに気をつけます。
- 図面を手に入れる
- 家の中心を取る
- 方位を見る
- 吉凶を判断する
手順1:図面を手に入れる
まずは図面を用意します。図面がなければ不動産会社や建築会社から取り寄せましょう。古い土地や家で図面がない場合、実寸してから方眼紙に正確に書いていきます。
手順2:家の中心を取る
家相を見るうえで、一番重要なのは家の中心を正確に取ることです。家の中心を基点に方位を見るので、正確な中心を求めないと吉凶の判断に狂いが生じます。
家の中心がわかったら、図面上の中心と方位盤の中心を合わせて方位をみます。その際に家相でみるのは建物の1階になります。
家の中心の求め方
建物の形が長方形の場合、建物の四隅をつないだ対角線の交差点が中心になります。
建物に含めるかどうかを判断する基準は、基礎の外周部分、つまり土台の上で壁と天井に囲まれた部分であるかどうかをみます。屋根、床、壁に囲まれている部分は家の中になるため含みますが、玄関ポーチやウッドデッキ、バルコニー、出窓などは範囲に含ませないことです。
ただ出っ張りや凹みのない長方形の家は今どきあまり見かけませんね。最近は建築家による斬新な建物も多くなってきており、建物の中心に中庭があったり、L字型であったりとデザイン性を重視している家もあります。
この出っ張りや凹みのことを「張り」「欠け」といいますが、そこを含めて中心を出すのかは流派によって違ってきます。
一番わかりやすい中心の取り方は、建物を囲むようにして長方形の線を引き、対角線を引いて交わったところを中心とする方法です。
関連記事家相における家の中心の出し方|流派によって違いがある
張りと欠けの出し方
流派によっては、「張り」と「欠け」の部分の扱いが異なります。
張りが1/3以下の場合
張りがある場合は、張りの部分を取り除いて中心を求めます。
欠けがある場合
欠けがある場合は、欠けの部分を補って中心を求めます。
張りや欠けが同じ程度の場合
張りや欠けの幅が同じ程度の場合は、張りを二等分して欠けを補い中心を求めます。
壁が斜めになっている場合
壁が斜めになっている場合は、張りを二等分して中心を求めます。
関連記事「張り」と「欠け」の判断基準は1/3がポイント|複合相って何?
手順3:方位を見る
家の各部分の方位を見てみましょう。方位を見る際には、真北に注意します。
偏角と家相の北
北には磁石が示す「磁北(じほく)」と地図上の「真北(しんぼく)」があります。
「磁北(じほく)」は、磁気コンパスが指す北の方角。
北を求める場合、家の中心に磁石盤を置き北を指す方位をみますが、近くに電子レンジやパソコンなど磁気を発するものがあると磁波の影響を受けるため、正確に北を計測できなくなります。
また真北と磁北の向きは一致せず、磁北は真北から西に2°から10°傾いています。このずれを偏角といいます。
家相をみるときは、磁石で測った北から東へ偏角分をずらして真北を求める必要があります。
一方「真北(しんぼく)」は、地球の北極点と南極点を結んだ子午線(経線)が示す北のことで、普通にいう「北」のことです。
建築基準法では真北を採用しており、役所に提出する図面はすべて真北で表示しなければなりません。したがって設計士が図面に書くものは真北になります。
さて、家相において「北」は「磁北」と「真北」のどちらを採用するのでしょうか?
実のところ、これについては流派によって異なります。詳しくはこちらで説明しております。
個人的な意見としては、いちばん分かりやすいのは設計士さんが記した真北で見るのが判断しやすいと考えます。というのは、磁北は地域によってもズレている角度が違うため、それを素人が正確に出すのは難しいからです。
手順4:吉凶を判断する
家の吉凶を見る際に、吉相が望ましいですが、現在の住宅事情ではすべて吉相の家となる設計はほぼ無理です。凶相だった場合でも凶作用を抑える方法を活用して幸運が舞い込む家づくりにしたいものです。
そのためにはきちんと吉凶を判断することが大切。
鬼門と裏鬼門
鬼門は北東45°、裏鬼門は南西45°の方位をいいます。一般的に鬼門にはトイレ、キッチン、浴室などの水まわり(不浄物)や、火気などを配置すると健康上よくないとされます。
また、家の入口である玄関も北東に設けると、災いが入ってきてしまうという恐れや、北からの冷気が入るということでよくないとされています。
関連記事 鬼門・裏鬼門とは?なぜ嫌われる?避けるべき方角の調べ方と対策
正中線と四偶線
「正中線」は、磁北を北とした東西南北の中心線のことを言います。
「四隅線」は、北東から南西の中心線と、南東から北東の中心線のことです。
間取りを作る際は、この線の上に、トイレ・キッチン・お風呂などの水回り(不浄物)や、玄関や門、窓などの開口部がかからないようにします。
関連記事【家相の豆知識】鬼門だけじゃない!正中線や四隅線にも注意が必要!間取り図でチェック
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